せっかく来院されたのに、その後中途半端にしか治療に来られない方がおられるのは非常に残念です。
思っている治療と違ったのかな、効かないと思ったのかなと色々考えることもありますが、きちんと効果的な治療を伝えていないこともあるとふと思いました。
こちらの落ち度ですね。
効果的な鍼治療の受け方をお伝えしたいと思います。
①お稽古ごとのように続けること。
②病気を治したいときは週に2~3回、最低でも週に1回。
③予防、健康維持では週1回から月1回。各自の状態に応じて。
なんといっても鍼灸治療は続けることが大切です。
東洋医学はその方の持っている治る力を引き出すことに重点を置いています。
痛み止めのように飲んだら痛みが引くというものではありません。
少しづつ弱っている生命力を元に戻すことによって治していきます。
だから基本時間がかかるものと思っていただきたいです。
東洋医学の昔の文献には「3日の病に1回の治療が必要、ただ状態により長短がある」と書かれています。
この計算でいくと1ヵ月間患っている病は10回はかかるということです。
ではどのくらいで来院すればよいのかということですが、これは悪い時は薬を毎日飲むように毎日が望ましいです。
昔の医学文献や中国では1日に2回することもあります。
現実の経済状態や時間的なことを考慮すると週2~3回、最低1回はほしいところです。
健康な状態の人では鍼灸治療は10日くらい効果があり、その後落ちていきやすいです。
だからそのことを考慮して週1~月1くらいで自分の状態に合わせて来院されるとよいと思います。
当院では予防や健康維持で来院されておられる方は隔週くらいで、悪くなったときには間隔を詰める方が多いです。