コロナ禍でがん検診の受診率が下がり、早期がんでの発見が出来ず、悪化してから来院してしまう危険性がニュースでとりあげられていました。
これを聞いて鍼灸治療でも同じだな、いやもっとひどいと感じました。
鍼灸院の優先順位は病院より低い方が多いからです。
コロナにかかるのを恐れすぎ、来院から足が遠のき、健康を崩す方が多く見られます。
ご年配の方は特に顕著です。
足腰が弱った、認知機能が低下したなどで施設に入らざるを得ない、自宅介護を受けなくてはならなくなった方の話をよく耳にします。
今回の新型コロナウィルスは季節性のインフルエンザよりも死亡率、重症化率が高く、決して侮れません。
しかし恐れすぎて肝心の健康管理がおろそかになってしまうと、他の病気になりやすくなり、体力も衰えてしまいます。
当院ではマスクはもちろん、ベッド周りの一回一回の消毒、換気など、コロナ感染症対策を十分に行っております。
コロナにかかるリスク以上に身体のお手入れを行うことによるリスクの重要性もしっかり認識していただきたく思います。
先ほど鍼灸治療は病院よりも優先順位が低いと書きましたが、見方によれば本来優先順位は病院よりも先に来るべきです。
順番としては
日々の自分で行う健康管理 → 鍼灸などのプロによる身体のお手入れ → 人間ドックなどの検診 → 病院における治療
という具合になります。
これは病院による検診や治療が鍼灸治療よりも劣っていると言いたいわけではありません。
検診や治療よりもまず自分でできる健康管理をし、手の届かないところは鍼灸などプロのお手入れを行うことが本来大切であることを認識してほしいということです。
コロナの感染を恐れるあまり、身体のお手入れをおろそかしてしまうと取り返しのつかないことになることもあります。
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